2014年9月6日土曜日

私のiPhoneでのメールの使い方〜その3

つづきです
その1
その2


6.送信はマルチアカウント対応のアカウントを経由して

iPhoneのメールアプリには、3つのたいへん便利な機能があります。

1つは1アカウント複数アドレス対応です。

IMAPアカウントでは、1つのアカウントにメールアドレスを複数登録し、送信の際にそのアドレスを送信元として選択することができます。
登録の方法は簡単です。メールアカウントの登録の際に、メールアドレス欄に複数のメールアドレスをカンマ区切りで列記すればOKです。

2つめは、返信時の送信元アドレス自動選択です。

受信したメールに記載された「もともとの」宛先アドレスが受信アカウントに設定されたメールアドレスの中に列記されていた場合、返信する際のデフォルトのメールアドレスとして、元のメールの宛先アドレスが自動的に設定されます。

メールを転送して集約していると、返信する時に送信元メールアドレスを変え忘れることがありますよね。「この人にはキャリアのアドレスで送るつもりだったのに」とか。
このミスがなくなります。

3つめは、宛先アドレス候補利用時の送信元アドレス自動選択です。

メールアドレスを途中まで打つと、過去に送信した宛先のアドレスが候補に出てきますが、この中から宛先を選ぶと、同時に返信する際のデフォルトのメールアドレスとして、その宛先に送った際の送信元アドレスが自動的に設定されます。

返信でなく新規作成でメールを送る際にも、アドレスの選択ミスがなくなる、ということです。

この機能を活用するために、以下のような設定をしています。

■簡単な方法

メールアカウントを登録する際に、SMTPサーバーをGmailにします。IMAPサーバーがYahoo!やAOLでも構いません。送信SMTPサーバーをsmtp.gmail.comにして、送信時の認証情報はGmailのものにします。

Gmailはアカウントを複数登録し、そのSMTPサーバー経由で発信することができます。集約している転送元アドレスと、そのSMTPサーバー、認証情報を設定しておけば、そのアドレスから発信されます。この場合、その元アドレスのメールサーバーを経由しますので、なりすまし拒否に引っかかる恐れがありません。

このやり方は簡単ですが、以下の欠点があります。
  • アカウント数に制限がある。
  • 受信者が、送信中継させたGmailのアドレスを見る方法が存在する。(ヘッダに残っているため)
  • 宛先がGmailの時には使えない。(アカウントのメールサーバーを使用せずそのまま届いてしまう。あまり問題にならないかも知れませんが。)

■私の使っている方法

imoten/fetchmailを動かしているメールサーバーのpostfixを使い、送信元の振り分けをしています。ちょうどGmailがやってくれることを自前でやるわけです。

これを実現するには、sender_dependent_default_transport_mapsを使ってSMTPサーバーを設定し、smtp_sasl_password_mapsを使って認証情報を設定します。

安全にこの機能を使うためには緻密な設定が必要です。リクエストがあれば記事にします。

7.VIP機能と別アカウントを活用

これまで説明したようにメールを設定し、メール通知も便利に使うと気になることが一つ出てきます。

ロックされた画面に出したい内容、出したくない内容がある、ということです。
この人からのメールは人に見られたくないから、プレビューは出したくないなー、とか。

iPhoneのメールアプリでは、VIP機能とアカウント別設定でこの出し分けができます。この機能を使いこなせばさらに便利になります。

VIP機能は、同一アドレス宛に送られてくる返信が必要な相手のうち、特定の送信者だけを特別扱いする場合に利用します。
VIPといっても、大事にする相手だけでなく、無視したい相手にも使えます。「これらの相手からのメールはロック画面に表示しない」ということもできます。

アカウント別設定は、メルマガのような返信が不要な相手に対して扱いを変える時に便利です。

ここから、私の使い方です。
  • 緊急性のないメルマガは、集約アカウントであるGmailのフィルタの送信元判定で別Gmailアカウントに転送して削除。別Gmailアカウントは通知なし。音もなし。バッジもなしに設定。
  • 別GmailアカウントはGmailのフィルタで自動的に既読に。これでメルマガは、全受信ビューには表示されるけど既読になっているので、急ぎの時には未読のメールだけ、ヒマな時はすべて見ています。読み終わったかどうかの管理はアーカイブで。
  • メールは読み終わって内容を覚えておく必要がなかったらアーカイブ。受信ボックスはできるだけ空に。
  • Gmailのフィルタで、送信者が自分の場合は自動的に既読に。既読メールに対しては通知がなされないので、「常にBccに自分を追加」している人は便利。送信完了確認がいらなければ、自動的にアーカイブしてもいいかも。

これで、「メールは読んだけどそのあと忘れてた!」とか「急ぎのメールに気づかなかった!」とかなく、快適に使っています。

まとめ

いろいろ考えながら設定していった結果、こんなふうになりました。

0 件のコメント:

コメントを投稿